僕も貴方も設計士気分！CADを使いこなして”良い”プロ施主になろう。

2022年8月7日2022年9月1日

JW-CAD

Jw_cadとはWindows用に開発された2次元汎用CADアプリケーションソフトウェア。あまり素人が使うような物では無いですが完全無料で手に入れるならば話は別です。勉強して使えるようなれれば非常に強力な武器となりお得です。

建築特化機能があまり無い分、汎用性が高く様々な分野で使われていますが特に、設計士、建築士など建築系のプロも使っている人が多い印象。便利な機能はあまりなく手書き図面をPCで一本一本線を書くような感覚。

インターフェイスや操作性がJw_cad専用のようで慣れるまでに時間がかかりますが慣れてしまえば何にでも使えるので覚える価値はあります。ちょっとしたDIYもJw_cadを使えば、失敗せずにイメージもしやすいです。

ある程度使えてくるとこのソフトが無料な事が凄く不思議です。プロでも使えるレベルのものがなんで無料なんでしょう？最初は無料でもユーザーを囲い込むと、いつか必ず有料化するのが世の常ですが無料。

MacOSでも使う手段がありますのでMacユーザーの方も安心です。

勉強方法

まず住宅建築の基本的な知識がないと上達が遅いのでそのへんの知識が無い方はyoutubeやインターネットを使い勉強すれば大体の事は理解できるはずです。書籍なども良いですが私はそこにお金は掛けたくなかったので、ひたすらネットで勉強しました。

木造軸組住宅は基本柱芯々3尺ピッチで間取りが組まれて、基礎が有って、その上に土台が乗って、そこから柱、間柱が立って防水シート張って胴縁付けて外壁張るとか、胴差、梁、桁、母屋などが付いて、垂木を並べて野路板張って屋根張ってなど（木造軸組）どういう基準でどういう順番で家が出来るのかを最低限理解する必要があります。

Jw_cadでまずつまずくのはグリッド設定。これをちゃんとしないと何も出来ません。

目盛間隔　910，910（910と入力すれば勝手に910，910になります）
尺モジュールは基本910mm（3尺）ピッチで考えられているので目盛間隔を910mmピッチで補助点（印刷はされない）が打たれるようにする
基準点設定　実寸にチェック
これはちょっと良く分かりませんが取り敢えずチェック入れないとおかしくなるので入れています
表示最小間隔　10〜30程度
何処まで縮小したら目盛りが見えなくなるかの設定。いじってみると分かると思います。
チェックボックス設定　
1/2で910mの半分455mmにも小さな印が付きます。建築の場合基本これでokですが、作業内容によっては目盛り自体が邪魔になる事もあるのでその際はOFFに。

あとは実際にやってみて分からなかったら調べていくしかありませんが、とんでもなく難しい事があるわけでも無いのでプロの域を目指すとかじゃなければ誰にでも簡単な図面書きなら出来るようになります。

あと右クリックで選択すると周辺の目盛りを拾ってくれるっていうのも最初分からずに苦労しました。右クリックで選択という概念はPC慣れしている人ほどありえませんので気が付きにくいです。

何に使うのか

私は主に展開図の作成や、ピンポイントの平面図に使用しました。

この様に各部屋の重要な面を細かく書いて検討していきます。平面図では良いと思っていた事も展開図にするとアレ？って事も多く、色んな事に気づく事が出来るので良いです。展開図は設計士の方が書いてくれる事が多いですが、イメージや寸法などの拘りがある人は自分で考え微調整して書いてしまった方が手っ取り早いです。ネット上には様々なCADデータが無料でありますので家電製品がどう収まるか、通路に人間を置いてみて幅が十分かどうかの確認や手が届く位置に棚があるのかなど様々なことが確認できます。

こういった部分的な比較検討図などでも役に立ちます。打ち合わせなどで議題になった検討事項などを持ち帰り自分で検討、整理して次回打ち合わせ時に自分なりに資料を作成する事も出来ます。

実際に作成した資料を元に、簡単なシュミレーションを行うことで使い勝手、寸法による感じ方、使い勝手の違いを確かめ次回打ち合わせに挑むことも出来ます。

平面図、立面図

もちろん平面図や立面図も書くことが出来ます。

私は間取り検討初期の頃Jw_cadで間取りを作っていましたが、線を一本一本書いていく感じのJw_cadは決まった図面を清書するには良いですが、検討しながら何パターンも作ったり修正したりするのには結構面倒くさいので途中から他のソフトを使うようになりました。なので最初は真面目に芯線書いて土台がちゃんと105mmになるように2線書いてましたが途中から面倒くさくなり芯線だけで間取り検討していました。