高気密高断熱住宅は家中の温度がある程度均一で、冬に”冷暗所”となる所が無く野菜の保管場所に困ると言われています。
- UA値 0.25(5地域 HEAT 20 G2)
- C値 完成時0.15 中間測定時0.17
- Q値 0.79(Q1住宅Level3)
- 基礎断熱 押出法ポリスチレンフォーム120㎜(全面敷き)
- 天井断熱 セルロースファイバー 340mm
基礎断熱ですので床下も室内温度だし、天井裏はセルロースファイバーが有るから無理。ではどこに置けば良いのかと考えた結果、我が家の場合は外収納をDIYして野菜を保管するという事にしました。他にも考えられる方法などを記事にしてみましたので読んで頂けると嬉しいです。
外収納
私が選択したのは濡れ縁から続く外収納。掃き出し窓から濡れ縁に出て取りに行けるように設計しています。
大量に玉ねぎやジャガイモ等を頂いた時などに上の2段を利用して置いています。下は物入れとゴミ箱を置いています。今の所、鳥などの被害にはあっていませんが扉を付けるかどうか検討中。
雨や雪が降ったら濡れ縁が濡れてしまうので思うように使えないのが最大のデメリット。もうこれは自然と共存するということで無理やり納得しています。
実際に住んでみると想像より不便じゃないと感じました。
冷蔵庫にある程度置いておきますので外に取りに行くのは1週間に一回とかそんなもんです。大量にストックする訳じゃないので。
冷蔵庫を少し大きめにした
冷蔵庫は三菱MR-WX52G、517Lです。3人家族には少し大きめサイズなので野菜も結構入って概ね満足しています。根菜類は5〜6個は冷蔵して無くなりそうになったら外収納から補充して使ってます。
野菜保管のことを考えると600Lクラスだともっと楽なのかも知れません。ただその場合冷蔵庫が入るスペースだけじゃなく、奥行きと扉の開き具合をよく考えないと予想以上に冷蔵庫が出っ張ってしまったり、フレンチドアの片方が壁に当たるなどが起こりやすいので注意が必要です。
ダイレクトフリージング
まだ我が家では実施していませんが生野菜を切って冷凍保存して調理時に冷凍のまま使うというダイレクトフリージングという方法もあるようです。
冷凍庫に余裕がある時に試してみようと思います。
5地域以南限定?意外と使える簡易冷気収納
冬場は室温を23度前後でキープします。夜になり洗面所のスライドミラーを閉めると窓の熱橋で中の温度が少しずつ下がっていきます。
この温度低下を利用した簡易的な冷気収納を思いつきました。
前の日の晩御飯の余りや朝買って来たパンなど、半日、一晩程度の食品保管に使えます。
鍋はあまり冷蔵庫に入れたくないから意外と助かってます。
【過信は禁物】結露に注意しましょう
外は横殴りの吹雪で窓に雪がびっしりついている状態で鍋料理を置いて一晩保管。翌朝窓を見るとうっすらと結露していました。これは窓とシェードの間の湿度のある空気が冷やされて露点温度に達して結露を起こすハニカムシェードと同じ仕組み。
扉にパッキンなど入れて密閉しない
汁物をそのまま置かない(蓋をする)
これ2点を基本として少しだけ扉を開けておくなどすれば問題なく使えると思います。ただしこれは新潟市(5地域)の話であって1地域〜4地域では違ってくるはずです。
北海道など1地域だと相当結露するんではないでしょうか。
他の方法は何があるか
他にどの様な方法が有るのかを考えてみました。
- 室内に外気を強制的に取り込むスペースを作る
- 2台めの冷蔵庫を置く
いろいろ調べたり考えたりして、この2つを検討してみました。
室内外気収納庫
作るなら赤線で囲った所辺りが使いやすいでしょうか。テラス窓を付けてそこから先のエリアに外の空気を入れて外気のある空間にします。場所は別にキッチンに拘らなければどこでも良いのかも知れません。
- 断熱気密欠損しそう
- 夏は使えるのか
など気になる点があったのであまり深堀りしては考えませんでしたが、あったらあったですごく便利な収納になることは間違いないでしょう。
我が家の場合、家に凸凹を極力作らないという縛りが有るので採用しませんでした。
2台目の冷蔵庫
場所さえ確保出来れば割と良い選択肢なんじゃないかと思います。外気収納庫と違い通年野菜置き場兼サブ冷蔵庫として役に立ちますね。
- 電気代 1000円/月程度
- 冷蔵庫 5万円程度
- 置き場所の確保
置き場所は予め決めておいたり、小さいものにすれば問題ないかも知れませんが、月に1000円の電気代は痛いし家電が一つ増えるのもデメリットになる。
今の冷蔵庫は静かだけど、やっぱり音は気になるわね。
保存状況はどうだったか
お米
プラケースに10Kg入れて室内常温保存していますが今の所は特に問題ありません。
お米の保存適温は15℃前後で夏の室温は26℃〜28℃。冬の室温は22度〜24度と適温とはかけ離れていますが食べてもふつうに美味しいです。冬場も特に虫が湧いたり味がおかしくなったり等はありません。
保存期間は1ヶ月弱。
じゃがいも
ジャガイモは真夏でも外収納で保管可能でした。新聞紙等巻いたりもせず投げっぱなしでも3ヶ月以上余裕で大丈夫でした。
玉ねぎ
真夏の気温だとジャガイモほど安心感は有りませんが新玉のような水分が多いものでなければ3ヶ月以上保存できました。かなり玉ねぎも熱くなりましたが意外と大丈夫。何もせず箱に入れてるだけ。冬場は野菜室にだけ保管しています。
冷蔵庫にも5〜6個程置いてます。
ニンジン、ピーマン、フルーツ、葉物野菜
たくさん買わないので野菜室保存。
まとめ
我が家は3人家族なので”冷蔵庫大きめ&外収納”で今の所問題は出ていません。しかし家族が多かったりすると2台目冷蔵庫が有力になってきそうな気もします。
外気収納庫は夏はどうするのでしょうか?冬しか使えなければ電気代は掛かるものの冷蔵庫の方が確実に役に立ちそうです。
人から予期せぬ時に大量に頂いたりするのは仕方ないですが、自分で買う時は、まとめ買いしないのが一番なのかも知れません。