トルボー220を割ってしまった──。
それは、ただの買い直しでは終わらない、私にとって長く深い照明選びの旅の始まりでした。
ペンダントライトに求めるのは、単なる明るさではなく「暮らしに寄り添う空気感」。
憧れのPH5に感じたわずかな違和感。 比べた全ての名作照明との微妙な距離感。
そして辿り着いたのは、PHグラスペンダントという“静かな光”。
この探求の過程を通して、私が見つけた「ちょうどよさ」の秘密を記していきます。
日常にしっくりと馴染む、そんな灯りの話をどうぞ。

フィンチアンドホームとの出会い──照明選びの新たな視点を教えてくれた存在


修理から始まったご縁
トルボー220をうっかり割ってしまったことが、思いがけず照明選びの旅の始まりとなりました。修理をお願いできるお店を探していたところ、新潟市中央区のフィンチアンドホームさんに出会いました。修理の相談を通じて、単なる照明の修理以上のものを得られたと感じています。
おだゆ以前からインスタで素敵な写真を見せてもらっていました。
実店舗で体感—プロフェッショナルな対応と細やかな心遣い
フィンチアンドホームさんは、北欧や国内のデザイン家具・照明を取り扱うだけでなく、新築やリノベーションの際のトータルコーディネートも手がけていらっしゃいます。実際に我が家にも足を運んでいただき、仮設置まで丁寧に対応してくださいました。そのプロフェッショナルな姿勢と親しみやすいご夫妻の人柄に、深く感謝しています。











すごく素敵な空間でしたよ
照明や家具選びに迷われている方、また新築やリノベーションを検討されている方は、ぜひ一度フィンチアンドホームさんに相談されてみてはいかがでしょうか。きっと新たな発見があるはずです。
店舗情報:
- 店名: フィンチアンドホーム(FINCH & HOME)
- 住所: 新潟県新潟市中央区学校町通2番町5305-1
- 電話番号: 025-211-8539
- WEBサイト:https://finchome.com
- Instagram: https://www.instagram.com/finchandhome/
今後も何かの際には、ぜひお世話になりたいと思っています。その際は、どうぞよろしくお願いいたします。
トルボー220がくれた“空気のような光”と修理再購入しない理由
空間に馴染む、理想の照明だった


トルボー220に惹かれたのは、偶然ではありませんでした。
あの静かな存在感。
主張しすぎず、でもちゃんと美しい。
建築家・伊礼智さんの住宅でもよく使われていて、
「自然素材と調和する照明」としての安心感がありました。
その影響で、多くの工務店や住宅ブランドがこぞって
トルボー220を取り入れるようになり、
一時は「トルボー=自然素材の家の定番照明」というイメージが定着しました。
私もその一人で、わが家の照明にトルボー220を選んだのは、まさにそんな背景があったからです。
実際に使ってみると、木の質感や温かみと見事に調和し、空間に自然な落ち着きをもたらしてくれました。
わが家では伊礼さんが手掛けるようななナチュラル加減に
敢えてしていませんが、シナやタモといった木材を比較的多めに使っているため、その空気感がトルボーの光と絶妙にマッチしているのを実感しました。
出しゃばらず、それでいてほどよく空間を引き締めてくれる。まさに“空気のように馴染む”という表現がぴったりの存在でした。
割れてしまったトルボーと、再購入をためらった理由


そんなある日、ほんの少しの油断で──ガッシャーン。
ガラスシェードが床に散らばった瞬間、時間が一瞬だけ止まりました。
「やってしまった……」手に持っていた床のオイル塗りをしていた雑巾をそっと置いて、放心状態で掃除を始める。
ネットで修理を調べるとほぼ購入金額と変わらない金額でさらに絶望。
一生ものだと思っていた物を、買い直すなんて行為は人生で一番お金をドブに捨てるような行動。喪失感に苛まれる。
若い頃、ギャンブルにのめり込んでいたときでさえ、負けたお金には少しの興奮や余韻があったはずだ。
けれど今回は、ただ照明を割っただけ。そこにあるのは純度100%の喪失感だった。
そこでふと気づいたんです。トルボー220はたしかに良い照明だったけれど、
いつしか“あって当たり前”の存在になっていたことに。
悪い意味ではありません。でも、日々の暮らしの中で、「感動」や「ときめき」は
少しずつ薄れていたのかもしれません。
馴染むことは大切。けれど、“惹かれ続けること”も、やっぱりほしい。
そんな気持ちが、次の照明選びの旅へと、私の背中をそっと押してくれたように思います。



インテリアがレベルアップするなら仕方ないか、と思うようにしました。
名作PH5に感じた「違和感」──なぜ我が家には合わなかったのか


デザインの強さと空間への影響──PH5を吊るしてみて気づいたこと
PH5──北欧ペンダントライトの代名詞とも言える、完成された存在。
その美しさ、象徴的なフォルム、すべてが「安心」のかたまりのようで。
迷うたびに、「結局これにしておけば間違いないんじゃないか」と、心のどこかで思ってしまう自分がいました。
実際に吊るしてみても、照明としての性能も見た目も申し分ない。
ポール・ヘニングセン、よくやった。もう、さすがとしか言いようがない。
……ただ、どこかで感じていたんです。
ただ、どこかで「ちょっと我が家には無理してる感があるかも」「本当に似合ってるのか?」と感じる違和感が、
時間とともにジワジワと浮かび上がってきました。
それと同時に印象的だったのは、照明に特別な興味のない妻の反応です。最初は「おしゃれだね」と前向きだったものの、1週間ほど経つと「PH5?ちょっと飽きたかも」とポツリ。
そんな妻が引き合いに出したのが、以前使っていたトルボー220でした。
「トルボーのときは、こういう飽きみたいな感覚はなかった」とのこと。
よく考えると、トルボーは主張が控えめで、空間にスッと溶け込んでくれる存在でした。いい意味で“空気のような照明”。ただし、裏を返せば感動が薄い。「物足りなさ」を感じていたことの裏返しなのかもしれません。
この差は、“デザインの強さ”の違い。
PH5には圧倒的な存在感があるからこそ、空間に与える影響も大きい。逆に、トルボーには感動は少ないけれど、空間に長く馴染む“静けさ”があります。
そしてもう一つ考えたのは、私を含め、世間の多くがPH5に対して「北欧アイコンの絶対王者」というバイアスを持っているのではないかということ。
名作としてあまりに有名すぎて、「とりあえずPH5にしておけば安心」という思考になっていないか。
その先入観が、本来の感覚を少し鈍らせていたのかもしれません。
結局、知識を詰め込んだ私も、予備知識のない妻も、同じ違和感を感じていた。
それが何より、空間との“相性”というものの正直さを示しているように思います。
我が家の空間に求めるものとのズレを整理する


- 物質としての存在感が強すぎる
→ フォルムや質感が、空間のナチュラルさと調和しづらい。 - 昼間の“消灯時”に浮いて見える
→ 美しいけれど、生活空間になじまない。 - 視線を止める構造になっている
→ 空間を遮る存在感、圧迫感を生みやすい。 - 光の制御が優れすぎている
→ 完成度は高いが、“自然な揺らぎ”のような空気感は感じにくい。




言い換えれば、PH5は“空間の演出家”としては優れているけれど、“住人”としては少し距離を感じてしまう。そんなふうに感じました。



PH5のサイズ感は部屋を小さく見せてしまう効果がある気もしました。
もちろん、これは空間との相性に尽きます。
アイコニックな家具が点在している環境、広くて天井の高いリビング、モダンな建築──
そういう環境では、PH5は圧倒的な力を発揮するでしょう。
けれど私が目指したのは、もっと空気のように馴染みながら、ほんの少しだけ場の空気を引き締めてくれる存在。
だからこそ、「照明としては優れているが、暮らしのパートナーとしては距離を感じた」というのが、私の正直な感想です。



夜のPH5の雰囲気は本当に最高でした。
候補を比べ、迷いの耐久レースへ




こでは、照明選びの過程で比較検討したペンダントライトについて紹介します。それぞれに異なる個性があります。写真のように画像合成で試した物やフィンチアンドホームさんにご協力いただき実際に我が家で吊った物が混在しています。
候補となった照明と印象のメモ


・PH5(Louis Poulsen):完成された造形と存在感。消灯時にやや圧迫感があり、空間の余白を奪うが、
夜は一転して最高の光の演出になる。
・PH3/2(Louis Poulsen):小型でクロームと黒コードが理知的。意外に静かに空間に馴染み、
全体の雰囲気はモダン寄りに整う。今の所第一候補。
・PH 3½-3 グラスペンダント(Louis Poulsen):PH3/2に似て少し大きめ。テーブルとのバランスは良好だが、予算の都合で今回は見送るつもりだが、本当にいいと思えば・・・
・VL45 ラジオハウスペンダント(Louis Poulsen):柔らかく女性的な印象。私の求める空間とは
少し方向性が異なると感じた。
・アーティチョーク(Louis Poulsen):合成写真で遊んだネタ枠。実用性よりもアートとしての
存在感を楽しむ作品。
・ウォッツン(&tradition):個性的でモダン、可愛さもあるが、私の空間には
甘すぎる印象だった。
・ドゥーワップ(Louis Poulsen):ポップで特徴的だが、ウォッツン同様に
私の空間には馴染まなかったように思えた。
・PH5 mini(Louis Poulsen):PH5のコンパクト版でサイズ感は良いが、
光量不足が懸念され見送りにした。
・PH4/3(Louis Poulsen):どんな空間にも馴染みやすくバランスが良いが、
トルボー220と同様、時と共に存在感が薄れていきそう。
毎日のように合成写真を眺めては「これ、けっこう良いかも」→「うーん、やっぱ違うかも…」
と、自分の中で何度も答え合わせ。
数日たつと、最初のときめきがすっかり冷めていたりする。だから私は、自分なりの“耐久レース”を仕掛けました。



気分転換でレクリント、フリッツハンセン、ヤコブセン、アルテック、アートワークスタジオも合成して遊んでました。
PH3/2とPH 3½-3──中庸の光をめぐって
美しさと緊張感のバランス


その中で、最後まで勝ち残ったのが PHグラスペンダント──
サイズは控えめなのに、どの角度から見ても美しいバランス。クラシックな構造なのに古さを感じさせない絶妙な佇まいで、黒いコードとクロームのソケットが、空間にほどよい緊張感を与えてくれます。
シナやタモなどナチュラルな素材が多い我が家にとって、PHグラスペンダントの金属的なニュアンスは「少しだけ空気を引き締めてくれる」存在でした。
点灯時はやわらかな光がふんわり広がり、消灯時もフォルムが本当にきれい。どこから見ても視界に自然に溶け込んでくる。
その“道具”としての誠実さと、“空気”としての存在感のバランスに、毎日見ていても飽きがこない予感がしています。
ペンダントライトに求めていたのは、暮らしの「背景」だった


私がペンダントライトに求めていたのは、目立つ「主役」ではなく、日々の暮らしにそっと寄り添う「背景」のような存在でした。そして意外だったのは、それが「作品っぽくなりすぎないこと」や「大きすぎないこと」といった、ごくささやかなバランスに支えられていたことです。
昼間は強く主張せず、空間に溶け込んで他の素材や光と静かに調和する。トルボーの“空気のような静けさ”とも、PH5の“華やかな演出力”とも異なり、PHグラスペンダントは生活の中に自然に溶け込む、控えめで落ち着いた存在感を持っていると感じました。
振り返ると、私は豪華な物語を紡ぐことよりも、毎日の生活の中で気づかぬうちに空間を満たし、支えてくれる“ちょうどよい暮らしの背景”を求めていたのだと気づきました。PHグラスペンダントは、そんな願いに静かに、けれど確かな存在感で応えてくれる、まさに理想の照明だと、合成写真越しにすら感じ取れました。
PH 3½-3を実際に吊ってみて感じたこと


さて長い長いペンダントライトの旅。フォトショップでの合成や妄想だけでこれだけ思考を膨らませた今回の記事ですが、このたびフィンチアンドホームさんのご厚意で、サイズが大きい方のPH 3½-3(ブラック)を仮設置させていただけることになりました。なお、購入予定はシルバークロームです。



第一印象は想像より少しだけ大きい気がした
でも、吊ってみるとバランスとしてはちょうどいい感じかやはり少しだけ大きいかも。
特に、テーブル幅110cmに「大きすぎて浮く」という印象はありませんでした。
むしろ、空間の中に一点引き締まる“核”ができたような安心感がありました。


サイズも価格も理想的。ただし、確認できたのはあくまで合成写真のみです。
上の比較画像では、PH 3½-3は実物写真を使用し、その比率をもとにPH3/2を重ねているため、サイズ感の精度は比較的高いと思われます。
(あとでがっかりしたくなかったので、PH3/2はほんの少しだけ小さめに調整しています)



PH3/2はもう少し下げないとバランスが悪いね
この写真だけ見ると、PH 3½-3はちょうどいいバランスで、PH3/2はややコンパクトな印象。
とはいえ、悪いわけではなく「十分アリ」な選択肢に感じました。
しかし、ここまでしても不安を完全に払拭するのは簡単ではありません。
- 小さすぎて違和感を感じるのでは?
- トルボー220と同じワットだけどシェードが多いぶん暗いのでは??
- そもそも写真と実物で印象が大きく違うのでは?
やはり「本当にこれで大丈夫なのか?」という確信が持てない状態です。



私はPH3/2の方がスッキリして好きかも
そんな迷いを抱えつつも、PH 3½-3(ブラック)を実際に吊るしてみたことで、別の気づきもありました。
それは実際に吊るしてみて感じたのは、ソケットの色と黒コードが空間に与える影響が思いの外小さかったのです。
光沢のあるクロームは周囲の素材や光を拾いながらも控えめに佇み、黒コードは天井からすっと一本、空間に意志を通すような役割を小さく果たしてくれます。
ナチュラルな北欧テイストに、ほんの少しだけモダンやバウハウス的な緊張感が加わる。
そのバランスが、心地よさの秘密だと感じました。
我が家でも黒とクローム(ステンレスやシルバーも含めて)をなんとなく取り入れてきましたが、この照明がそれらを確かな方向性としてまとめてくれた気がします。



これから少しずつ整う空間を思うと、静かなワクワクが広がります。
PH 3½-3で蘇る“タスクアンビエント”という光のかたち


広い空間なら、照明ごとに役割を分けるのも素敵です。
壁を照らすスポットライト、空間を包み込む間接照明、そして手元を照らすタスクライト。
それぞれが空間に表情とリズムを与えてくれます。
けれど、わが家はコンパクトなつくり。
だからこそ、照明には「ひとつでいくつもの役割」を担ってもらう必要がありました。
空間をやわらかく包み込みつつ、必要なときにはしっかりと手元も照らしてくれる——
そんな“多役”な照明が、私たちの日常にはちょうどよかったのです。
そう感じるようになったのは、おそらくトルボー220を使っていた頃から。
明るすぎず、でも暗すぎもしない。落ち着きのある光が、暮らしに静かに寄り添ってくれました。
しかも、タスクライトとしての機能もしっかり果たしてくれる。足りなければダウンライトを少々足せば良い。
アンビエントとタスクの中間にあるような、そんな絶妙なバランス。
まさに“タスクアンビエント型”の照明です。
そして今回、PH 3½-3を仮設置してみたことで、その心地よさがまたはっきりとよみがえってきました。
空間に“余白”をくれる照明


たとえばPH5を試していたときのこと。
食事のあとも照明が点いたままだと、
どこか“電気代もったいないかも”と感じてしまったのです。
照明としての性能は申し分なし。だけど、ふとした時間には
「目的がないと点けづらい」と思うことがありました。
それに対して、タスクアンビエント型の照明は、
ただそこにあるだけで心地いい。
読書も料理もしていない、ただの日常のひとときでも、
自然に灯っていてくれる。
少し暗めに感じるその“明るすぎなさ”が、かえって空間に余白を生み出してくれるようでした。
思い返せば、建築の初期段階から建築士さんが丁寧に照明計画を立ててくれたことも大きかったです。
やわらかな光で空間全体を包み込みつつ、必要な場所にはスポットライトやダウンライトが的確に光を届けてくれる。
そのバランスが、“ひとつの照明で多くをまかなう”という考え方とぴったり重なりました。


そして今回のPH 3½-3。黒コードとクロームの控えめな緊張感、空間全体に広がるやさしい光。
この照明が放つ空気感が、「これのでよかったんだ」と静かに確信させてくれました。
照明をきっかけに、空間に一本の軸が通るような感覚。
暮らしのイメージが少しずつ、でも確かに、かたちを帯びてきています。
“迷い”と向き合う選択〜価格差の重み──8万3000円の違い
| モデル名 | 直径 | 高さ | 価格(税込) | 印象 |
|---|---|---|---|---|
| PH3/2 | 約29cm | 約24cm | 142,500円 | 繊細で軽やか。視覚的な抜け感が魅力 |
| PH 3½-3 | 約33cm | 約30cm | 225,500円 | 縦にも長く存在感あり。主役照明としての力強さあり |



ネットで情報を探すとPH 3½-3はダイニング1灯吊り、PH3/2は多灯吊りが多い印象。
この2つの間には約8万3000円の差があります。本来なら、「好みのデザイン × 空間に合うサイズ × お手頃価格」のPH3/2が理想のはず。



差額でトルボー220買えるわね
でも、「実際に吊ったら思っていたより小さいかもしれない」という不安が残る限り、8万円安いからといって気軽に選べない。
逆に、PH 3½-3は「家で確認してサイズも雰囲気も合っていた気がする」という実績がある分、価格が高くても後悔は少なそう。
今の気持ちを整理すると…
- このままだと、もしPH 3½-3を買ったあとに「やっぱりPH3/2で十分だったかも」と思ってしまう可能性もある。
- でも逆に、PH3/2を買って「ちょっと小さすぎた」と後悔したら、吊り直すには代償が大きすぎる。
たとえば購入後も…






「本当にPHグラスペンダントの大きさ選択は正しかったのか?」 「本当に黒コードでよかったのか?」 「白コードの方が、天井とつながって空間が広く見えたのでは?」 「黒コードにするにしても、天井側のフランジだけは白の方が良いかな?」
……そんなふうに、迷いはきっと続いていくのだと思います。
でも、それでいいのだと感じています。
むしろ、そうした迷いがあるからこそ、暮らしが少しずつ育っていくのではないでしょうか。
たとえばフランジカバーの色ひとつ取っても、あとから変えることができる。 そう思えば、まずは“今の自分の感覚”を信じて進んでみてもいいのかもしれません。



ペンダントが変わったら小物類も黒とクロームでリレーションさせたい。
まとめ:照明選びに必要なのは、“憧れ”ではなく“違和感”を信じること


ペンダントライトは、“暮らしの中に吊るす彫刻”のような存在。一度設置すれば、日々の風景としてずっと目に入ります。
だからこそ、「最後に一歩踏み出す前に」、その選択が本当に自分の空間やリズムに合っているかを、時間をかけてじっくり見極めたい──この記事は、そんな自分自身の思考と体験を整理するために書きました。
照明選びは、ただ明るさや形を選ぶ行為ではなく、**「どんな時間を過ごしたいか」「どんな空気感に包まれていたいか」**を自分に問いかける時間でもあります。
振り返ると、今回の照明選びはまるで“寄り道の連続”の旅のようでした。数々の名作に触れ、多くの情報に出会う中で、最後に手がかりとなったのは、「なんか違うかも」と感じる小さな違和感。
たとえばPH5。完成度は高く、空間に吊るしても申し分のない美しさでしたが、どこかで「ちょっと無理してるかも」と感じるズレが残りました。
今はPH3/2に心が傾きつつあります。ただ、実物を吊っていないことへの不安も残っています。サイズ感や印象、価格とのバランスにおいて、まだ確信は持てていません。
そんな中でも進めてこられたのは、フィンチアンドホーム
さんの丁寧な提案とサポートがあったからこそ。特にPH 3½-3を実際に自宅で吊って試せた体験は、頭ではなく「感覚」で選ぶ大切さを教えてくれました。
このペンダントライト選びの中で見えてきたのは、暮らしにそっと寄り添いながら、ふとした瞬間に心を惹きつけるような存在。それが、私にとっての“ちょうどよさ”なのだと思います。
最後に──違和感を大事に。迷いがあるから、暮らしは育つ。


照明選びに迷っている方がいたら、どうか「好き」だけでなく「なんか違うかも」という感覚にも耳を傾けてみてください。
そして何より、誰かの言葉ではなく自分自身の「違和感」を置き去りにしないこと。
その違和感こそが、実は自分らしい空間づくりの入り口かもしれません。
あのとき感じた、ほんの小さな引っかかり。
それが実は、自分らしい空間づくりのヒントだった──
そう思える選びができたなら、答えはもう、すぐそばにあるのかもしれません。
迷いがあるからこそ、暮らしは育っていく──。
そんなふうに、照明を選ぶ時間ごと、暮らしの一部になりますように。
補足:照明選びの“違和感”に気づくための7か条
- 消灯時の佇まいをチェックする
→ 点灯時だけでなく、昼間の存在感も大切。インテリアの中で浮いていないかを確認。 - 空間全体との“対話”を忘れない
→ 照明単体ではなく、床・壁・家具とのバランスを見る。素材や色味、サイズ感の相性も要チェック。 - 視線の流れを意識する
→ 横に広がる照明は空間を分断する可能性も。低めの天井では特に注意。 - “主張する照明”と“馴染む照明”の違いを見極める
→ デザインの良さ=空間に合う、とは限らない。住まい手としての“相性”を重視。 - 違和感を覚えたら、一度立ち止まる
→ どんなに名作でも、どこか引っかかるなら無理に選ばない。その感覚こそが、あなたの空間の声。 - 合成写真でチェック
→ フォトショップ、GIMP、アップルのフリーボードなどを使って合成してみる。 - 実際に見に行く、または実際に吊ってみる
→ フィンチアンドホームさんの様に実際に選んで購入できるお店を探す
我が家の空間スペック(参考)


- 天井高:2.3m
- 主要素材:シナベニヤ、タモ集成材などナチュラル系
- 内壁天井:AEP塗装ホワイト系
- インテリアの軸:ミニマル+北欧+モダン+ジャパンディ
- 既存の照明:電球色ダウンライト、間接照明
- 家具・収納:造作が中心。置き家具は階段下ソファのみ
- 目指す雰囲気:「静けさ」「理知的」「侘び寂び」
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