【全部見せ】造作キッチンバックセットを寸法と写真で徹底解説!

造作バックセット(背面収納またはカップボード)ってインテリアに馴染んで素敵ですよね。でも良く考えて作らないと「既製品の方が良かったかも」「入れたかったものが入らない」となってしまう可能性があるのも事実。私の場合はCADで全ての物の寸法をトレースして各収納に最適な寸法の割付をしましたので写真と合わせて参考にしてみて下さい。

おだゆ

今回ご紹介する我が家の収納がそのまま使えるとは思いませんが何かの役に立つと思います。

造作か既製品か迷っている方
実際の造作背面収納の中身まで見たい方
造作にするのは決まったけどアイデアを探している方

このような方に役に立つ情報を盛り込んで記事を書いたつもりなので最後まで読んで頂けると幸いです。

目次

図面と3D内観パース

紆余曲折して出来た図面がこちら。色々寸法が書いてあるので参考にしてみて下さい。キッチンの高さが850mmに対して背面のカウンターは800mm。これは吊戸棚との距離を稼ぐのと、低い方がやりやすい作業もあるだろうという目論見でしたが、キッチンで全て事足りています。現在使ってみて特に不自由な点はありません。

吊戸棚を閃いた時の3D内観パース。当時システムキッチンを導入予定でしたので背面収納下にゴミ箱が入っています。吊戸棚を閃く前はハイカウンターに縦長のパントリーを考えていました。こちらにしていたら後悔していた事でしょう。

おだゆ

リビングダイニングからチラッとゴミ箱が見えるは気分よくないですね

多分ほとんどの方が左のレイアウトが良いと言うと思います。水平ラインを揃えると広く見えるし端正で美しい事に気が付いたのがこの時でした。

吊戸棚を閃いた当時のチャットから

キッチン収納について再考した結果良い方法を思い付いたので意見をお聞きしたいです。

【私が以前考えたキッチン収納レイアウトの問題点】
・冷蔵庫、カウンター、パントリーの凸凹感がインテリアとしてイマイチ
・ハイカウンター収納は増えるけど高すぎて多分使いづらい
・パントリーはドア?ロールスクリーン?どっちみち美しくはない

これらを解決する為、今まで絶対つけたく無いと思っていた吊戸棚を再考。いろいろ試した結果、キッチン、カウンター、吊戸を一直線にする事でワイド感を強調、縦のラインを無くすことによって綺麗に見えるようになりました。吊り戸の高さは、使いやすく見た目も良いように冷蔵庫の高さに。カウンターが低くなって家電が使いやすく、パントリーがオープンでコスト的に有利、リビング方面から中身が見えない。一部食品と食器を入れ替えるなんて事もし易い。食器は余裕で収まる予定です。ミニマリストまでは行きませんが2歩手前のような感じですので皿の量も少なめです。プロの目から見てどうでしょうか?間取りに組み込めれば是非実現したいです。(良い案であれば)

おだゆ

当時かなり鼻息荒く書いていた記憶があります。

吊戸棚を低くして食器棚として使う

吊戸棚は食器棚として使っています。家族3人分の食器やコップが全部余裕で入ります。高さも無理なく食器を出し入れ出来る高さになっています。

おだゆ

物を少なくして贅沢に収納するのが我が家のスタイル。

おだみ

物が少ないと取り出しやすく整理しやすいです。

コップは来客用がありますが、食器は基本家族分しかありません。奥行きは320mmあるので小さめの食器は交互に置けるし300mmの大皿も入ります。3ヶ所全部同じ寸法です。

ダンパー付き開き戸は取っ手無しでスッキリ仕上げ

扉は開き戸で裏から手を掛けて開くようになっています。こうすることによって見える所に取っ手を付けなくて良くなりスッキリとした仕上がりになります。プッシュラッチだと開くのに2アクションしなければならないので面倒くさがりの私はこちらの方が好みです。ヒンジにはスガツネのLAMPスライド丁番が使われています。このスライド丁番は自動でゆっくり閉まるダンパー付きなので好みで閉まり方にも調整できます。

おだゆ

ダンパー調整は5段階、1だと殆ど効果が無いので私は2が好みです。

見えない収納派?見える収納派?

私の計画では吊戸棚の中はうっすらでも見えるように扉にはチェッカーガラスを入れる予定でした。前の家では透明ガラスの食器棚を使っていましたので、中が見えない食器棚って使い難いんじゃないかと思っていました。結果的には周りと合わせたシナランバーを使った中が見えない仕上げになりました。

圧倒的スッキリ感
ガラス無しで丈夫

中が見えない

おだみ

中が見えなくて困る程の扉の数じゃなかったです。見えなくても全然問題なしです。

おだゆ

取っ手が無いので時々丁番側を引いてしまうことがあります。

奥行き600mmのカウンターで作業も出来る

カウンターはタモ集成材の艶消しウレタン塗装仕上げなので多少水が溢れても大丈夫です。奥行きは600mmあり食器を楽に置くことが出来ます。

おだゆ

コップ、茶碗、カップラーメン、パンなどカウンターで完結出来るのは楽でいいです。

見える家電はこだわった製品をチョイスしたい

カウンターに置いてある家電は結構多いです。炊飯器以外は何年も使っているので順次見栄えの良い物に買い替えて行こうと思います。

おだゆ

先日バリスタ赤からドルチェグスト白に変えて白家電に統一出来ました。

オシャレ家電といえばバルミューダですが、私は堅牢性や機能性を疑問視しています。オーブンレンジを店頭で触って愕然としました。

電気ケトル
コーヒーメーカー
電気炊飯器
トースター
オーブンレンジ

おだゆ

オーブンレンジと炊飯器以外は無くても生活が出来そうな気がします。コーヒー飲まないし。

おだみ

コーヒーメーカーは絶対に無くさないわよ。

吊戸棚裏の水蒸気問題をまぁまぁ解決する方法

写真の様に家電の脚に家具用のフェルトを貼って滑るようにして水蒸気が出る時に前に出して戸棚裏に水蒸気が当たらないようにしています。

水蒸気を出すのは主に炊飯器と電気ケトルです。完璧に解決するには

蒸気レス炊飯器を買う
蒸気レス電気ケトルを買う
電気ケトルをやめる

なかなか難しいですね。最近炊飯器を買い替ましたが、色々調べると水蒸気が出ない炊飯器は極端に種類が少なく、値段が高いです。流石に炊飯器を手放すことは難しいです。

おだゆ

蒸気レス炊飯器は手入れも面倒なので結局普通の炊飯器にしました。

コンセントの位置はよく考えましょう

コンセント位置には注意
下がオープンの場合はコンセントを下に設置した方が壁も綺麗になるし、家電の電源ケーブルがカウンターを這う事もありません。

我が家はオープンキッチンの為、背面収納もよく見えます。真ん中のコンセントが見た目が良くないです。プラグ1つ目は下向きに出来るアダプターを使うとスッキリしますが2つ目のプラグは写真のようになってしまい整ってない雰囲気に。書斎は気合い入れてケーブルマネジメントしましたがキッチン周りはあまり考えていませんでした。

おだゆ

真ん中のコンセントだけは何とか移動してもらう予定です。

カウンター下収納は引出しとオープンで使い分ける

カウンター下収納は細かい物をキッチリ収納する引出しゾーンと重い物や大きい物を放り込めるオープン収納ゾーンで構成されています。全部引出しじゃなくても重い物や大きい物は引出しよりもオープン収納の方が相性が良い場合があるし、引出しを減らす事でコストダウンも出来ます。

【右引出し】ゴールデンゾーンはパントリーに

我が家には独立したパントリーはありません。食器は吊戸棚に全部入るので食品関係を引出しと、下のオープン収納に入れる計画にしました。

おだみ

引き出しに食品関係だと一覧性が良く在庫状況を確認しやすいです。

大体の物が立てて収納出来るように食パン、ラーメン、レトルト、コーヒー等あらゆる物の寸法を調べ20cm有れば困らないと分かりました。結果はもちろん予定通り殆どの物を平置きすることなく収納できました。

【右下オープン収納】見える収納で在庫管理が捗る

お米の方は計画通りですが、飲み物の方は油や醤油などストックを殆どしないので計画より入れるものが少なくスカスカです。おかげで予定に無かった買い物かごの置き場所が出来ました。

おだゆ

床にすのこを買ってきて丁度良い寸法に切って並べてます。

おだみ

オープン収納は在庫状況が常に確認出来るのでとても助かってます。

【左引出し】1段目 カトラリー等 有効高さ70mm

カトラリー収納ケースの高さが大体45mm〜60mmなので少し余裕をみて70mmにしました。

おだゆ

深すぎると使い難くなると思うので70mm程度で良いと思います。

ちなみにカトラリーケースの高さですが山崎実業が57mm、ニトリが45mmでした。我が家はニトリのカトラリートレー Nブラン2個入れてもまだスカスカだったので単品の整理トレーを使い隙間を埋めました。

【左引出し】2段目 ゴミ袋、ジップロック等 有効高さ100mm

設計時はラップ類を入れることを想定していました。ラップは上の段に入りましたのでここは袋物や敷物系を。

【左引出し】3段目 ドルチェグストカプセル収納  有効高さ130mm

ドルチェグスト用のコーヒーカプセルを収納しています。箱ごと収納出来るので楽です。3ヶ月に1回のペースで12箱来ますのでこれ以上は増えません。

おだみ

場所が余っていたから出来る贅沢な収納方法です。

【左引出し】4段目 弁当用品、ガラス容器等 有効高さ350mm

深さを活生かした立てる収納をしています。ガラスタッパーやサラダスピナー、養生用新聞紙、カセットコントのガス等。

まとめ

今回の記事では我が家のキッチン造作背面収納を写真多めでご紹介しました。作りとしてはオーソドックスな方だと思いますのでこの形から自分の生活スタイルに合わせてカスタマイズして行くのも良いかもしれませんね。あまりにも作り込み過ぎると環境の変化に対応しにくくなるのである程度余白や柔軟性を持たせておくのも良いと思います。

おだゆ

引出しの有効寸法、特に高さは使って非常に良かったので参考になさってください。

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