【違和感ゼロ?】サザナのカウンターを外す方法と後処理を完全解説!

住み始めてから1年が経ちました。我が家の浴室はTOTOのサザナS。今回の記事ではカウンターの今までにない簡単な外し方外した後の穴補修マル秘テクニックを同じサザナユーザーの方とシェアしてみたいと思います。また他メーカーのユニットバスでも応用が効くかもしれませんので参考になさってみてください。

この記事は2022年5月に新築した時のサザナSの仕様です。時期によっては仕様が変更になっている可能性がありますので各自確認してみてください。それと最初に言っておきますがカウンターの撤去は水回りという性質上、漏水の危険がありますので一般の方にはオススメしません。保証もきかなくなると思います。それでもカウンターを外したいという奇特な方は自己責任でお願いします。

目次

なぜカウンター無しにしなかったのか

【サザナS】浴槽の位置とマイナスオプションで納得のバスルームに!より

マイナスオプションは慎重に考えました。それでもカウンターを無くさなかった一番の理由はカウンターを無しにすると水栓の位置が低くなるからです。水栓位置が低くなるとシャワーを使用する際に水栓の湯水操作がしにくくなるのではという不安がありました。サザナの場合そこまで低くはならないようなので立ったまま操作出来ないという事はないと思いますがカウンター有りよりはやりにくいはずです。

おだゆ

カウンター無しにした人のブログ等でその点は余りふれられていない事から考えるとほとんど影響はないのかもしれません。

なぜカウンターを外す事にしたのか

前回の【サザナS】浴槽の位置とマイナスオプションで納得のバスルームに!の記事内でもカウンターは残すけど外したくなったら外そうと言及していました。なので”カウンターあっても意外と問題なかった”となればそのままに”やはり外した方が断然良さそうだ”となれば外すつもりでした。

  1. 掃除がしにくい
  2. 邪魔な感じがする
  3. ホースが引っかかる
  4. カウンターの使用率が低い

1年間実際にカウンターを使ってきて経験した経験から複合的に考えた結果、やはり外すことにしました。

シャワーホースがカウンターの角に引っかかるのが悪い意味で背中を大きく押してくれました。この仕様はメーカーとして何とかした方が良いと思います。ホースフックに引っ掛けていれば大丈夫というのがメーカーの見解でしょうけど、もっと根本的に解決しなければならない重要な部分だと感じました。

おだみ

お風呂掃除の時にシャワーホースがカウンターに引っかかるのがストレス。

おだゆ

ホースフックにホースを固定してシャワーするとホースがS字になって水圧が落ちるのも地味に気になります。

TOTOサザナ・お掃除らくらくカウンターの外し方

カウンターの取外し

写真はカウンターを外した後ですが赤丸のビスを4つ外すと下カバーを外す事が出来ます。

次に進む前に、まず構造を理解する必要があります。カウンターは壁パネルに直接が取り付けられているのでは無く、補強板とカウンターで壁パネルをサンドして強度を出しています。サンドした後は壁と一体化するのでどうやっても外れる事がありません。これは非常に合理的な方法です。

下カバーを外すとこの状態になりますので赤丸の所のビスを外します。長いドライバーか長いビットを用意しましょう。私は200mmのプラスビットを持っていたのでインパクトドライバーで外しました。ネジ山が舐めたら終わりなので電動工具の扱いに不慣れな方は手回しドライバーで慎重に緩めましょう。黄色丸は補強板固定用ボルトナットですのでここではそのままにしておきます。。

補強板・ボルトナットの処理

これがカウンターを外した状態です。ウニャウニャしているのは補強板固定用ボルトナットの上からシリコン防水してある為です。

シリコンをプラスチックのヘラや爪で除去していきます。ボルトを処理した後に綺麗にするので、ある程度取れたらOKです。この時にナットも取ってしまいます。

ここからが禁断のマル秘テクニックです。この2本のボルトが残ってしまうのが厄介で切ってしまっても良いのですが平らに切るのも専用工具が必要で難しい上に更に深く切らないとパテに厚みが出せず漏水の危険性があります。この辺が一般の方にはお手上げになるポイントです。ですが組み立て説明書を理解していればここは簡単にクリアすることが可能です。

おだゆ

察しの良い方はお気づきかと思いますがボルトを押して壁の中に補強板ごと落としてしまえば良いのです。

補強板を壁の裏に落としてしまうと2度と戻せなくなりますが、ボルトを切っても同じ事。どうしても戻せるようにしたい方は上のネジ穴に針金等を入れてスルスルと補強板を壁の裏に落とし針金を穴から取れるようにすることも出来なくもないと思います。

完全な穴だけになった状態。後でパテが上手く機能するように穴の周辺10mm程度削り落としておきます。

おだゆ

中は石膏の様なので針金の先を曲げたような物で削ると良いかもしれません。

ウレタンスプレーでパテの土台作り

次はパテの土台を作っていきます。中は空洞なのでただパテを棒状にして入れても効果が期待出来ません。そこで土台になる様にウレタンスプレーを穴の中に注入していきます。

おだゆ

私は養生無しでやってしまいましたがマスキングテープ等で養生しましょう。

ウレタンスプレーの扱いに慣れていない方は別の場所で練習しましょう。意外とモリモリと穴から出てくるのでビックリします。穴から出てきた分は都度取り除きましょう、そのうち出てこなくなります。

ウレタンスプレーの膨張する力は結構強いので穴を塞いで密閉すると壁が膨張力で押されて変形するかもしれません。壁の中は密閉状態では無いと思いますが穴は塞がずニョロニョロを見守りましょう。

完全に乾いたら丸い棒で押して10mm程度の奥行きを作ります。穴の周りももう一度10mm程度ほじくっておきましょう。

穴の周りを養生してパテを塗る準備をします。使用するパテはエポキシパテの水中用。エポキシパテはシリコンの様にヘラで平らにするようなものではないので今回のような用途には余り向いていないと思います。シリコンや変成シリコンの方が簡単で綺麗に仕上がると思います。保証は出来ませんが。

パテ入れ

指や棒などを使って穴の周りから充填していきます。私は一気に全穴充填して時間がかかってしまいパテが硬化してしまったため平らにするのにカッターで削ったり苦労しました。一個一個充填して柔らかいうちにカッター等で余計な部分を落として行った方が良いかもしれません。それにしてもこの辺が特にエポキシパテと作業内容が噛み合わず苦労する所です。ペーパーも掛けられますが周りも一緒に掛かってしまうので正直イマイチな方法です。

大体余分なパテを落としたら養生を剥がして更に平らになるようにカッターの刃をしならせて、壁に傷をつけないように平らにしましたが、何か所か勢い余って傷を付けてしまいました。またパテが足りなかった部分はパテを足して平らにしました。養生した時のパテは平にしようとせず少し多めにパテを削り取ってしまって養生を剥がしてもう一度少量付けて調整するのが良いのかもしれません。この辺はもう二度とする事はないので正解は分からないままです。

パテの仕上げイメージ図です。この様に塗ればパテの接着する面を多く取れるので強力に穴を塞げると思います。ただ穴にパテを突っ込むだけでは壁パネルので小口にしか接着しないのでパテを押したらポコっとなりそうで怖いです。またパテを入れる直前にウレタンを押したりパテを押し込む事で多少反発する力が起きるのでより安定するのではないかと期待しています。

遠目からだとパッと見であれば気付かない程度にはなりました。ですが作業中に付いた傷や、カウンターを留め付ける際に出来たビスの締め跡の歪等が気になります。

おだゆ

これで終わりでも良いのですが所詮は素人に毛が生えたような施工なので更に保険をかけていきます。

注意書きステッカーで最後の仕上げ

ここから先も門外不出なマル秘テクニックになります。物理的には塞がった穴ですが念には念を入れる為に表面の保護とカウンターを外した痕跡を消すために最後の仕上げを行っていきます。

浴室内に張ってあった注意書きステッカーを穴だった部分に集めると言うアイデアです。3枚も1か所に張ってあると若干の違和感はありますが壁の色がプリエホワイトという事もあって許容範囲かなと。下手に関係ないステッカーを張ったらかえって違和感が出るのではないかと思いこの方法にしました。注意書きステッカーは浴室に貼ってあるだけあってノリが残ることもなくすんなり剥がして貼り直すことが出来ました。ただ一度剥がすと爪で剥がした部分が痛んでいるので再度貼る際はハサミで角を少し切って剥がれてこないようにしました。この技はホワイト系以外のパネル色とは相性が悪いと思うので他の方法も交えて考える必要があるかもしれません。

  • マグネット系でごまかす
  • 注意書きステッカーは大1枚か小2枚まで

私も最初は小さなステッカー+マグネット製品をダミーで付けたほうが自然かなと思ったのですが掃除の時に外す手間を考えるとシールが一番でした。

おだゆ

なんだ、そんなことかと思いましたか? 

カウンターを外した後の使用感

カウンターは外して凄く良かったです。もっと早くやってればと思うくらい快適になりました。詳しくメリット・デメリットを見ていきます。

メリット

シャワー使用時の水栓操作がしやすいまま(後からカウンター外し限定)  
短髪なら水栓で頭が洗える(後からカウンター外し限定)

シャワーホースが床に着きにくい(後からカウンター外し有利)
浴室が広くスッキリした
掃除が圧倒的に楽
コンフォートシャワーバーの手摺機能が使いやすくなる
シャワーホースがカウンターに引っかからないのは超快適

マイナスオプションでカウンターを無くした場合は水栓の高さが420mm程度になりますが今回の様にカウンター有りからカウンターを撤去した場合の水栓の高さは790mm程度。シャワー派の人には丁度良い高さのままカウンターなしになります。シャワーヘッドで水を止めることが出来るクリック式もありますが私は構造が好きでは無いので選択しませんでした。後は使用してみて気が付いた事ですが、水栓からお湯を出して頭を濯ぐ事がかなり快適。シャワーの煩わしい操作を全部スルーして水栓の下に頭を突っ込んで濯げます。

おだみ

やってみましたが壁に近すぎて私は無理でした。

おだゆ

短髪専用みたいです。

浴室の広さは想像以上に変わります。たかがカウンター1個ですが無いとスッキリ広々、掃除もやりやすいです。

今はコンフォートシャワーバーの手摺機能は全く使っていませんが、足腰弱くなった際はもしかすると重宝するかもしれません。カウンターがないと壁の近くまで行けるのでコンフォートシャワーバーの手摺も使いやすくなります。

おだゆ

シャワーバーも外そうかと思いましたが止められました。

おだみ

いずれ手摺機能使うかもだから今はそのままで良いわ。

シャワーホースがカウンターに引っかからなくなった事はこの記事を書いていて思い出しました。引っ掛からないのが自然で普通ですから忘れてました。あとカウンターを外すことの懸念材料としては洗面器を床に置いて湯水を溜める際の飛び散りも心配でしたが殆ど気にならない程度でした。

デメリット

メーカー保証が無くなると思われる
風呂イスとの相性が悪くなる

確認していませんがユーザーがいじってしまえばメーカー保証は切れてしまうと思います。これは仕方の無い事。また、家族に風呂の椅子を使う方がいる場合はよく相談してからカウンター撤去して良いのか決めたほうが良いです。基本的には元に戻すことが難しいので。

結局カウンターは要るのか要らないのか

わずか1年で産業廃棄物になったカウンター

私は殆どの方が必要ないと思います。多少必要と思っていても掃除の手間や邪魔臭さを鑑みれば殆どの方には無い方が良いと思います。

まとめ

今回はサザナSのカウンターの外し方や、後処理の方法、メリット・デメリットを記事にしてみました。私の一回きりの経験を元になるべく詳しく書いてみました。この記事でカウンターを外してみようと思うか、やっぱり不安だからやめておこうと思うかの判断材料にもなるようにとも思っています。やはり水回りは素人にとって禁断の領域だと思うので基本的にはプランの段階でカウンター無しを選択するのをオススメします。そしてカウンターを外す方には最後の仕上げにステッカーを貼ることを強くオススメします。”パテorシーリング+ステッカー貼り”で多少の失敗もカバーできますがDIY難易度は高めなのをお忘れなく。

おだゆ

やるなら覚悟をもって挑戦してください。

目次