安くて丈夫でローメンテナンス!外壁はガルバリウムの角波でした!

外装の中で外壁選びは色んな種類、色んな色が有って迷ってしまいますよね。

でも私は全く迷うこと無く決める事が事が出来ました。それは何故かというと選定基準がしっかりと決まっていたからです。

安くて長持ち、ローメンテナンス これらが一番重要と考えたからです。

そして私が選んだ外壁はガルバリウムの角波です。見た目も自然素材とまで行きませんが、少なくとも偽物(なになに調など)ではないので木の家とも相性が良くスッキリ仕上がります。

目次

外壁の種類

窯業系サイディング

セメント質原料、繊維質原料、混和材を原料として混合、成型した外壁材です。外壁のシェアは7割〜8割で一番一般的な外壁になります。

デザインの豊富さはダントツでカタログを見ると気が遠くなる程です。窯業系サイディングは14mmが釘を表面から打つタイプで16mm以上(一部例外あり)が金具を使って留め付けていく高級仕様です。窯業系サイディングを選ぶ理由は”豊富な色や柄””イニシャルコストの安さ”でしょうか。基材自体に耐水性能が無く塗装で保っている製品。

おだゆ

窯業サイディングは耐久性能が低い。10年毎に塗装なんかしてられません。

塗り壁

ここで言う塗り壁とは窯業系サイディングを張ってその上にジョリパットやベルアートの仕上げをする事。そとん壁なんかも似たような感じでしょうか。これらの仕上げは質感が良く趣のある仕上がりになりますがイニシャルコストが高いです。

おだゆ

シンプルで質感は良いけどイニシャルコストが高いです。

金属サイディング

表面にガルバリウム鋼板を使って芯材に硬質ウレタンフォームやポリイソシアヌレートフォームを入れて厚みを持たせた外壁材。イニシャルコストはやや高めになりますが窯業系サイディングは嫌だけど柄物が好きだったり、ガルバ外壁の歪が嫌な方は金属サイディングが良いかも知れません。

おだゆ

アイジー工業などの気に入ったシンプルな物は高いし、継ぎ目無しが絶対条件でしたので長さが足りない。

ガルバ外壁

ガルバ外壁と言うか正式な名前はありません。”板金問屋が作る半手作りの外壁”とでも言いましょうか。サイディングはメーカーが作りメーカーの名前で売る保証の有る外壁材。ガルバ外壁は地域にある板金問屋が平板(910mm幅)から成形機で作り板金店に外装材として提供する外壁材です。

角波、波板、角スパン、平スパンなどの種類があります。保証は平板の状態、しかも折り曲げていない部分しか保証対象にならないそうなので保証は無いものと思ったほうが良いようです。

また、梱包されている訳でも無いので工業製品と違い半分手作業ですので傷も多少付きます。

デメリットが多いようですがメリットは価格が安い、長さが自由、耐久力もあるなど総合力が高い外壁材です。良く工場なんかに使われている事が多いですが近年ではその見た目のシンプルさや耐久性が見直されて住宅に多く使われるようになりました。

角波なら安くてシンプル、耐久力もあるし、長さも自由。角波は永久に無くならない柄なのでメンテナンス時も同じものが用意できる。

おだゆ

宮崎建築の標準仕様なのも安心です。

タイル

タイルはあまり詳しくありませんが極端に耐久性が高いように思います。そこがメリットでもありデメリットなんじゃないかと考えました。

おだゆ

イニシャルコスト高すぎる、柄が好みじゃない、長持ちだけど最終的な張替コストが怖い。

板張り

板張りといえば杉板を横に張るか縦に張るか大部分を占めています。大昔から有る外壁で見て目は経年変化を楽しめるので近年見直されつつ有る外壁材。”木はすぐ腐る”と誤解している方が多いがポイントを押さえれば意外と丈夫。

一時防水機能の低さとイニシャルコストが高めなので玄関ポーチに採用しました。

おだゆ

ポーチの板張りも宮崎建築の標準だから信頼できる!

ガルバ外壁 角波 施工風景

下地工事完了

外壁の下地である胴縁の施工が完了した所です。この胴縁は通気胴縁を使用しており、元々裏張りの無い通気の取れる角波を更に胴縁で通気量を増やしていますので空気の流れる量が多く壁内を健全な状態に持っていくことが出来ます。

角波張り

あっと言う間に正面の窓のない西側が完了。時間にして2時間程度。板金職人さん曰く「こんな簡単な建物は初めてだ」とご満悦な様子。

続いて東面から北面に向かってドンドン手際よく張られていく。

東面の2階の窓、2つ並んでいるのが分かると思いますが初期の図面では高さがズレていたのですが、高さを揃え小庇を2つ一緒に通す事で窓の弱点を減らしている。張るのも楽になり一石二鳥。

南側も写真撮影が追い付かないスピードで完成。ここもコダワリポイントが有ります。

2階に3つのサッシが綺麗に並んでいますがサッシとサッシの間に外壁を張らずサッシに似た色のガルバ役物を入れる事で3つの窓を1つの窓に見せる演出が地味に入っています。小庇も全部繋げて1つになっています。

誰も気づかないお気に入りポイントです

南側に窓が多くあります。窓まわりの役物は窓下の止縁だけのスッキリ仕上げ。この辺の納まりは板金屋さんによって様々なので気になる方は確認してみるのも良いかも知れません。役物が少ない方が逃げが効かず難易度が高いので板金店の技量が問われる所です。

角波は釘が出る

角波は凹んだ部分に釘を打っていく外壁なので当然釘が見える仕様です。これが気になる人は結構居ると思いますが私は許容範囲です。直射日が当たらなければ余り気になりません。

おだゆ

安くて長持ちすれば釘くらい許容します。

色選び

原板は耐摩カラーSGLのNo.570S耐摩いぶし銀(0.4mm)

たまたまその時に板金問屋さんが大量に持っていた板の様で「持て余しているので使って欲しい」とのお話を頂いて少しお安くして頂き決めました。

おだゆ

色自体も好みだったのでラッキーでした。

おだみ

黒っぽい色って家の中も暑くなるんじゃないの?

黒っぽい色を選びたいのに家の中が暑くなるのが嫌だから白っぽい色にする とか白は汚れが目立つから黒っぽい色にする等はしない方が良いと思います。黒系の色は熱反射性能が付いていて、白系は防汚機能が付いていますので純粋に好きな色を選びましょう。

角波はこうして出来る

ガルバ外壁は問屋さんにて作られます。専用の成形機で原板を通して作られます。角波なら角波だけしか作れませんので各問屋さんで成形機の貸し借り(板を持ち込んで作ってもらう)もあるようです。

おだゆ

我が家の角波も写真の成形機で作られました。

まとめ

今回は外壁について色々書いてみました。釘さえ我慢が出来れば角波は超コスパの良い外壁材です。自然素材との相性は良いし、11mまでなら継ぎ目なく1枚で張れるガルバ外壁はだけです。

宮崎建築さんでの採用率は板張り以外はほぼ全棟という実績。それに角波は大昔からある材料、信頼も実績もあるから長く使われるのではないでしょうか、普遍的で丈夫なものをチョイス出来たのは良い選択だったと思います。

目次