日本の社会人の平均勉強時間がたったの6分。先進国の中で一番勉強してない国なんだそうですよ。
しかし最近は勉強する方は増えているのではないでしょうか?在宅ワーク、副業をする方が増えて来ている印象があります。終身雇用、年功序列の時代は少しずつ変わって来ているという事なんでしょうか。youtubeで学び系の動画を見るのだって勉強です。
私も最近は在宅ワークが多く、趣味も仕事もPCが必要なので、外の仕事、ご飯と寝る以外はずっとPCの前に居ます。以前住んでいた家にも書斎コーナーはありましたが専用部屋ではありませんでした。
余計なものが有ったり、人の出入りも多く中々集中して作業が出来ませんでしたね。
そこで私は建替えする際は、ちゃんとした書斎を作ろうと完璧な計画を立てて100%満足の行く書斎が出来ました。最後まで読んでいただければ書斎づくりのヒントになる部分が少しはあるとかも知れませんのでお付き合いください。
設計コンセプト
書斎と言うか仕事部屋です。2人同時に作業出来るような部屋を作らなければなりませんでした。
そして細い条件はこちら
- 窓に向かって作業は禁止
- 部屋の入口に背を向けるデスク配置は禁止
- アイランドデスク配置は禁止
- 書斎コーナーは禁止
この4つの間取条件を満たして完成したのが上の図面です。
それぞれ見ていきたいと思います。
窓に向かって作業は禁止
スタバで仕事している人のイメージです。外の風景が見えて気持ちよく仕事が出来ると言う人も居ますが、私は窓に向かっての仕事は向いていません。外って何かしらの動きがあるので気になって集中出来ないからです。デスクトップPCとも相性悪いですね。
部屋の入口に背を向ける配置は禁止
入り口に背を向けて座るデスクって私は絶対に耐えられません。分かる人は分かると思うのですが誰かに背後を取られるのって人によっては凄くストレスなんです。これは遥か昔、人間は進化しながら生存本能を身に付け”敵に背後を見せる=死” を学びの一つとして体得して行き今も尚その本能は受け継がれていて、その様に感じる人が居るんじゃないかと推測してます。半分冗談ですが家族といえども背後を取られるのは気持ち悪いのでNGです。
アイランド配置は禁止
アイランド配置が最も背後を取られない完璧なスタイルなんじゃないかと思い前の家で実験してみました。その結果は全然駄目でした。問題点は、PC等の配線がどうやっても見えてしまう、椅子に座るまでの距離が長い、シーリング照明が眩しい こういう配置は大体オフィスの偉い人の部屋で見る配置です。移動距離は配置によってはもう少し近く出来たり、照明はその為に位置をずらせば良いのですがデスクの背面ってどうやってもあんまり綺麗にならないんですよね。
書斎コーナーは禁止
もうこれは書斎じゃなくなっています。”書斎とは読書や執筆作業をする部屋” と辞書に書いてあります。オープンな書斎では集中して作業は出来ません。スタバの方がまだマシです。少なくとも誰も声を掛けてきませんから。ただ仕事以外の用途の時はオープンになる様な間取やデスク配置の工夫も有ると良いです。
我が家にもスタンディング書斎コーナーっぽい場所があり、軽作業なら相性が良いです。
こうして出来た書斎間取
複数書斎の間取を考えましたが、クローゼットが張り出して凸凹が多く帖数の割に狭く使いにくそうだなと暫く悩んでいました。凸凹を利用してデスクや収納を配置しても何かイマイチな感じが払拭できません。
そこで役に立つのが1人ブレストです。最初から否定的に考えずに、良さそうなアイデアをどんどん紙に書いていき、それを最後にアイデアをかけ合わせたりして一つの答えを導き出しました。
取り敢えず子供室のクローゼット無いものとして書斎を考える
書斎が9尺幅になり使いやすくなった!
正方形になった書斎は使いやすそう、7帖は流石に大きすぎるので4帖半に
部屋にクローゼットを作らずにファミクロ型に
最終的にはシンプルかつ機能的な部屋割になった!
書斎は紆余曲折ありましたが最終的には無駄の無い良い間取りに仕上がりに大満足です。他の間取にも良い影響が及んだのは想定外でした。
個室だけどオープン可能な背後を取られない書斎
クローズ
このデスク配置の場合、部屋に来た人に背後を取られる心配もなく、引き戸を開けていればオープン書斎の気分も味わえ、集中したい時には引き戸を閉めて完全個室化出来ます。入口に近いので出入りも楽々、意外と飲み物取りに行ったり誰かに呼ばれたりする時に座る位置が遠いと面倒くさいものです。上の方でデスクアイランド化実験の時にやってみて気づきました。
書斎の問題点
書斎には重大な注意点があります。
それは夏の暑さ対策を十分に考える事です。 個室だと夏はエアコンが無いと暑くて居れないと思います。我が家の書斎は戸を開けておけば2階のホールエアコンの冷房が回ってくるので大丈夫なのですが、それでも居たら居た分だけ少しずつ暑くなります。原因はPCの排熱と人間の熱です。
そういった問題を緩和する為にエアパスファン、三菱V-08PF7が2階の各部屋に付いていますがこれ付けてれば戸を閉めてても大丈夫!とはならず、やはり戸は開けっ放しにしないと暑くて居られなくなってきます。
風量が倍のV-12PF8という1ランク上のエアパスファンなども検討の余地がありそうです。物理的に可能かどうかは工務店に問い合わせて下さい。音も電気代も上がる事も忘れずに。
真夏はサーキュレーター強にして書斎の中にホールの冷気を入れると快適でした。
設計の段階からサーキュレーターの位置やコンセントの位置も考えておいたほうが良いです。
後日エアパスファンに関して工務店の方に聞ける機会がありました。風量が倍(70㎥/h→140㎥/h)のエアパスファンを付けても劇的には改善できないそうです。効果の割に音がかなり気になるそうですので難しい所です。
この問題はそう簡単には解決できないようですね。今後もいろいろな情報や実験で改善策を模索していきたいと思います。現状ではやはり戸を開けてサーキュレーターで空気を強制的に送り込むのが無難の様です。
まとめ
みなさんも夏の暑さ対策だけは忘れないようにしてください。
戸を開けておけば半オープン、閉めればクローズドな書斎は家族とコミュニケーションも取れて、完全集中の個室にも出来るので非常に良かったです。オープン8:クローズ2の割合で使っています。真夏に戸を閉められないのは誤算でした。来年の夏は良い方法が他に無いか探してみようと思います。
オープン状態なら引きこもり感が少なく罪悪感が薄いので長時間気兼ね無く使えますよ。
今回は主に間取りに関する内容だけで終わりたいと思います。次回の書斎記事は更に細かいデスク周りなどをマニアックにご紹介したいと思います。